
圧倒的平和主義の戸田です🦜
先日上級救命士の資格講習を受けてきました。
Q.上級救命講習とは?
上級救命講習とは消防本部が行っている応急処置技能認定講習です。
学校や自動車教習所で受ける普通救命講習では、成人の心肺蘇生法、自動体外式除細動器(AED)の使用法、気道異物除去法を、3時間程度でで実施していますが、上級救命講習では、普通救命講習の内容に加え小児・乳児の心肺蘇生法、外傷の手当て、保温法、体位管理法、搬送法を実施し、実技及び筆記試験を含め8時間で行っています。
昨今日本はかなり気温が上がり熱中症のニュースもかなり増えてますよね。
最悪のケースでは命に関わることもあり、僕自身も暑いのが苦手なので他人事ではないなと、、、
僕が中学生の頃のバレー部のコーチも過去に部員が熱中症で倒れて、心配蘇生をして命が助かったという話を聞いていたの思い出して、「心配蘇生の講習受けたけど、あんまりしっかり覚えてないな、、、」と思い今一度勉強し直そうと決意し、色々調べていたら上級救命士という資格があるというのを知りました。
講習のざっくりの流れは
・講習テキストを受け取り、映像と教員の講義を受ける
・心肺蘇生法(胸骨圧迫、人工呼吸、AED使用など一連の流れ)と喉に異物が詰まった際の対処( 法背部叩打法とハイムリック法)の実習
※上級救命講習の心肺蘇生法は普通救命講習の内容にはない小児と乳児の対処法も実習します。
・昼休憩
・心肺蘇生法の実技試験
・三角巾を使用した実習(止血、捻挫や骨折の際の固定法など)
・搬送実習
・映像と教員の講義(熱中症の際の応急手当てなど)
・実技試験(制限時間20分の25問の4択問題)
・認定証交付
・講習終了
といった感じです。細かいものは少し省いています。
この講習のメインは心肺蘇生法で、人型の模型を使用して実習を行います。
心肺蘇生法の実技試験はただ単に心肺蘇生法を行うのではなく、負傷者を発見するところから始まります。
実技試験の流れ(3人1組で、心肺蘇生法をする人、119番通報する人、AEDを持ってくる人に分かれる)
・負傷者を見つけ、まずは周囲の安全を確認します。その際「負傷者発見!周囲の安全確認よし!」と大きな声を出します。
・負傷者の意識確認を行う。肩を3回叩き、「聞こえますか?意識はありますか?」と声をかけ、その後体が動くような反応がないか全身を確認。これを3回。
・呼吸があるかないか胸部の動きを見て5〜6秒確認
・呼吸がなく「反応なし!」と確認し、周囲の人に「人命救助を行います!誰かご協力をお願いします!」と手を大きく振り、大声で協力を募ります。
・「あなたは119へ通報を、あなたはAEDを探してきてください!」と協力をお願いし、心肺蘇生法を行います。
・「胸骨圧迫を開始します!」と声を出し、胸骨圧迫は5cm程度沈むように、1分間に110回程度の速さで30回行い、人工呼吸を2回。
・再度胸骨圧迫を行い、そのタイミングでAEDが到着
・胸骨圧迫をしながらAEDを持ってきた方に「AEDは使えますか?」と聞き、「AED使えません!」という流れで「それでは私の左側にAEDを置いてください!」と伝える。
・AEDが置かれたら即座に胸骨圧迫を中止し、AEDの電源を入れる。
・「AED使用のため服を脱がせますね。」と一声かけてから服を脱がし、AEDの使用準備
・AED使用前に3点確認。「汗等の濡れなし!貼り薬なし!ペースメーカーなし!」
・AEDのパッドを貼り付け、コネクターを刺し音声案内に従いながら胸骨圧迫を続ける。
・AEDの充電完了の案内後、「負傷者の周囲から離れてください!」と促す。
・周囲に人がいないことを確認した後、「AED使用します!」の合図で周囲を確認しながらショックボタンを押す。
・ショック完了後、再度胸骨圧迫と人工呼吸を行う。
・実技試験終了
こんな感じです。細かいものは省いています。
試験評価は「優秀・良い・不十分」といった3段階評価で、結構手順が多いですが掛け声や作業が抜けていたり、声が小さかったり、順番を間違えたりすると減点になります。
かなり声も大きく出す必要があり、結構本気の実技試験だったのでなんだか俳優になった気分でした。
実技試験は超難しく、車の免許試験と同じで意地悪な問題がほとんどでした。
その上制限時間も20分と短く、4択の選択肢の文章が全部絶望する長さで、難しい単語も多かったのでなかなか大変でした。
ただ実技と筆記の試験評価は資格の取得可否には関係なく、講習を受ければ誰でも取得ができます。
しっかりした講習なので嫌でもめちゃくちゃ知識を得れます。
僕自身受けてみて思ったことは、簡潔にまとめると全人類受けるべきだなと感じました。
普通救命の復習にもなりますし、今まで知らなかった専門的な救命方法もたくさん学べます。
できれば人生で使いたくない知識ですが、万が一その場に居合わせてしまったら必ず役に立ちます。
ご家族、友人、恋人、赤の他人、どんな人であっても命が救えるかもしれません。
全国の消防署で定期的に開催されていて、時間と根気があれば誰でも取得できる資格なので是非取得してみては?
助け合いの精神で、平和に暮らそうぜ!!!
以上〜🦜